今まで数え切れない家を見てきました。
          
    それは家づくりで満足しているお宅ではなく、残念ながら問題や不満を抱えている家ばかりでした。

    不満があっても、「仕方がないわ。」と、あきらめられる方はいいのですが、私のもとにお電話されてこられる方々は 半ばうつ状態になっている方が多くいらっしゃいました。

    当然、建てたばかりでリフォームするお金もなく、これから何十年も不満だらけの家でストレスを溜めて生活することになります。

    「こんなはずではなかった」「生活してみて失敗したとわかった」 と語る方々とお会いしてみて共通点がありました。

    「図面を見てもわからなかった」という声が一番多かったのです。


   たとえば・・・
    
1.最近流行のリビングの中に階段
はいかがでしょうか?
          
     小学生以下のお子さんを持つ若いご夫婦が好むようです。

     理由は・・・子どもが学校から帰ってきた時に必ずリビングを通らないと、2階の子ども部屋には上がれないから・・・
         
     子どもがどんな友達と遊んでいるかがわかるから・・・   リビングを中心に家族がコミニケーションを図ることができるから・・・

              つまり、リビングを通って2階に行く・・・お風呂に入る・・・トイレに行く・・・事でリビングを中心に家族が顔を合わせることができる家です。

2.次に子ども部屋について・・・
           
     子どもが小さい時は仕切らずに広く使う。そして子どもが自分の部屋を欲しがった時に壁を作る・・・ という子ども部屋の考え方です。

3.そして 吹き抜けのリビングです。
          
       最近は特にリビングの吹き抜けを見上げると、子ども部屋の窓があったり、主寝室の窓があったり・・・
           
       特に 子ども部屋がある場合、親が子どもの気配を感じることができるからいい・・・という理由です。


       さて・・・これらをメリットと考えるのか、デメリットと考えるのかがプランを作る時のポイントです。     
   

               私の元に寄せられた上記の1.2.3に当てはまる家を建てられた方のご相談内容は・・・
               
                                 残念ながらみなさん
「デメリット・生活してみて不便」と答えられました。

                                    なぜなのでしょう???

   まず1・・・リビングの中に階段

     子どもが学校から帰ってきた時に必ずリビングを通らないと、2階の子ども部屋には上がれないから・・・
     
     これは子どもが「ただいま」を言わずに黙って2階に上がる事をなくしたかったと言われますが、それはしつけの問題であって直接は関係のないこととわかった。

     また子どもがどんな友達と遊んでいるかがわかるから・・・という目的で設けた方・・・ 
                             
                             要するに本音を言えば・・・子どもを監視する為の階段だったんですね! と言われています。

     

    リビングを中心に家族がコミニケーションを図ることができるから・・・うーん・・・私が聞いた話の中で、ホント!これは生活してみないと気付かないわ!  と思ったことが!!!・
  
    「子どもが友達を連れてきて2階に上がった時に、いつ帰るかわからないから、リビングにいても落ち着かないし、
                        
                     夜に友達を連れて来ようものなら、お風呂に入ってお化粧を落としてパジャマに着替えたくても、
                                                
                                      必ずリビングを通るから帰るまでお風呂にも入れないから大変。」
                                        
                                                    ウーン これは困る。。。聞いてみて 私も確かにそうね・・・と思いました。

    
     また夜に 両親の友達が来てたりすると 年頃の子どもがお客さんが帰られるまでお風呂に入れない!!!という問題も。確かに!!!そうだ!!!
            
                 逆に ご両親の友達が、子ども達に気を使って 遊びに来なくなった!方もいらっしゃいました。 ちょっと寂しいですよね。


   次に2・・・子ども部屋

     子どもが小さい時は仕切らずに広く使う。そして子どもが自分の部屋を欲しがった時に壁を作る・・・
         
                           このお宅には私はかなりの数伺いましたが、結論は最初から壁を作っていた方がいい!ということです。

     よく聞く話が、子どもが小さい時は2階の広い部屋で思いっきり遊ばせたい! だから新築時はしばらく広いままで!   
     
     でも よく考えください。子どもが小さい時は お母さんがリビングやキッチンにいたら2階には上がりません。やはり リビングで遊ぶのです。
     
     問題はリビング周辺におもちゃを片付けるスペースか゛ないのでと困っている方が圧倒的に多いのです。

     そして子どもが壁を作ってといい始める頃は 教育費にお金がかかり壁を作るゆとりがない。
     
     こんな事なら最初から作っておけばよかった!!!と後悔しています。



   そして3・・・
吹き抜けのリビング

     リビングに吹き抜け・・・確かにおしゃれで、開放感があります。

           でもここにも大きな問題が!!!

              です! 気配を感じる家!と夢を持って建てた家、あこがれの吹き抜けには大問題が!

     もちろん冷暖房効果が悪いというデメリットもあります。
               
                   上の方は掃除ができないので大変。プロのお掃除を頼まないと無理なのです。

                                              しかしもっと困るのは音なのです。  

     つまり 家中にトイレの水の音が聞こえ、リビングでテレビを見ると 当然2階に筒抜け。
     
     受験生がいるお宅では、音を小さくして見ていますが、こんなに響くとは住んでみるまでわからなかったと言います。
     
     子どもから「勉強できない!静かにして!」と言われ、毎日ピリピリしています」と。

     あるお宅では、下のお子さんがもちろんテレビを見る。上の子ども部屋に響く。受験を控えたお子さんがイライラして「うるさい!」と怒って壁を殴って穴を空けてしまった!
     
     と、あちこち壁が穴だらけ!という状況もありました。

     お子さんが一人なら 1年間 シーンと我慢できる方もいるかもしれませんが、3人いれば
     
     高校、大学受験と次から次。  吹き抜けがいいと思ったのは子どもが小学生までの間で、あとは息が詰まる生活です!と言われます。

     ある家に伺った時に、試してみたのですが、子ども部屋に入ってドアを閉めても、1階のリビングで普通に話している声が聞こえました。
   
     リビング階段と共通しているのは、家を建てる前はお客さんが結構来ていたのに、最近はみなさん子どもに気を使って来なくなりましたと。


    また夫婦の寝室がある場合、夫が先に寝る・・・奥さんはテレビを見たり、アイロンをかけたりまだまだする事があっても、夫が「うるさくて眠れない!」と言う。
   
      だから音を立てる作業が全くできない。  吹き抜けが原因で 夫婦の会話まで減ってしまった。 のんびりできるスペースがない。
   
      中には 2階の屋根裏に部屋を作って そこでくつろぎたいという方までいました。

      当然電話が掛かってきたら 家中に目覚まし時計のように響く。電話の話も2階に筒抜け。トイレの中で電話を使っているという人も。
 


     確かに 生活してみて 「こんなはずではなかった」ってことです。吹き抜けも上手にとらないと とんでもない事になってしまうようです。

      これらの事を承知した上で、事前にこんなケースもあるのだとわかって家を建てるのと、何も知らずにメリットだけを考えて建てるのとでは大きな違いがあります。

      最近のモデルハウスではほとんどが上記の3点があてはまっています。私もついでの時に立ち寄りますが、どこの営業マンも同じ事を言います。

                                
家族がコミニケーションを感じる家・・・家族の気配を感じる家・・・と。



      しかし最近若いご夫婦でも、ハウスメーカーから上のような提案があったけれども 全て断った!とか、 
     
        上に当てはまる家を建てた回りの人達から  「止めておいたほうがいい。吹き抜けも潰してしまいたい。暖房が・・・音が・・・」と聞くので 
     
        今プランニング中だから変更しようと思う。」と少し流れが変わってきているように感じます。

     やはり以前に建てた方々の不満が出始めた時期なのでしょう。
    
      子ども部屋にしても吹き抜けにしても 工事代や冷暖房代やメンテナンスにお金もかかります。
    
      家を建てる時は夢一杯でデメリットを考えないようですが、色々な事を考えて自分達はどう暮らしていくのかをシッカリ想像してみてください。

      私は新築を検討中の方のセミナーの時にここに書いた事を話します。
   
       反応は・・・若い方は・・メリットしか考えていなかった、言われて初めて気が付いたと言われます。
    
       年配の方は・・・絶対にこのような家は建てない と言います。やはり生活経験の違いでしょうか?

            家は3度建てないと理想の家はできない・・・と言いますが、

   私は
「一度でも理想の家を建てることができる。しかし何度建てても失敗する人はする。」と思っています。これは多くのご家庭に伺って思うことです。

   
   多くの問題点やおかしな家を数多く見て、まだまだ書ききれない多くの事があります。大きな買い物です。30年35年とローンを払っていくのです。

   リフォームは建物や設備の老朽化によるものだけではありません。

   私のところに寄せられる多くの方は・・・元をたどっていくと原因は・・・新築でもっとしっかりプランを考えておけば、こんなことには・・・という方が実に実に多いのです。

   後悔しない家づくりを目指して、ご遠慮なく是非ご相談ください。


                                                                             -安東英子-
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Last up date:2009.2.8
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